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2012年2月23日(木)

軍が攻撃100人超死亡

「シリアの友人」あす国際会合

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 【カイロ=小泉大介】アサド政権による住民弾圧が激化するシリアで21日、軍が全土で大規模な攻撃を行い、ロイター通信が人権団体の証言として伝えたところによると、少なくとも100人以上が死亡しました。このような状況のもと、24日には「シリアの友人」国際会合が開催される予定で、攻撃停止に有効な対策が打ち出せるか注目されます。

 軍による大規模攻撃は、中西部ホムスと北部イドリブを中心に行われ、死者には多数の子どもも含まれているとされます。死者のほかに200人以上の負傷者も出ました。

 21日の攻撃は、赤十字国際委員会(ICRC)がシリア政府に対し、緊急の人道支援物資搬入のために「停戦」を行うよう要請している最中に強行されました。ホムスでは、軍が集合住宅の貯水槽にも銃撃しているため、食料や医薬品などに加え、深刻な水不足に陥っています。

 ホムス周辺にはシリア軍の多数の戦車部隊が展開し続けるとともに、首都ダマスカスから増援部隊も移動中とされ、さらなる犠牲者の増加、人道的危機の深刻化が懸念されています。また軍はダマスカスや第2の都市である北部アレッポなどでも反政府デモへの弾圧を強化しています。

 シリア情勢をめぐっては、24日にチュニジアの首都チュニスで、アラブと欧米諸国などにシリアの反体制派組織を加えた国際会合が開催され、事態打開、人道支援の方策を協議します。しかし、招待されているロシアが「反政府側を一方的に支援することを目的にしたものだ」(外務省声明)として不参加を表明するなど、国際社会の一致した対応には至らない見込みです。


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