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2012年2月19日(日)

きょうの潮流

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 「AKBに 負けるなパパも 48」(蚊注射)。第一生命保険が発表した今年のサラリーマン川柳の入選作100句に、「AKB48」を詠み込んだ作品が4句あります▼「『マルモリ!』と 思わず告げた 牛丼屋」(吟華)。人気子役2人の「薫と友樹、たまにムック。」と、2人が歌う「マル・マル・モリ・モリ!」にちなむ作品も、3句登場します。やはり、歌の話題は世相を語る時の目印です▼いま作家のなかにし礼さんは、1989年に作詞家をやめました。「今日でお別れ」や「北酒場」のヒット曲を書いたなかにしさん。初めてCDにふれた時、「これで音楽が変わる」と思ったそうです▼ポンと入れれば音が出る割り切りのよさ。かつては「いい曲を書いてください」だった注文が、「若者にうけるように」とか「中年の奥様向けに」に変わります。なかにしさんは思いました。“入魂の一曲を全国に向かって発信しよう”と情熱を発揮できる時代ではなくなった、と(『歌謡曲から「昭和」を読む』)▼他方、手軽に音を記録できるCDで、誰でも作品を発信しやすくなりました。音楽の作り手の裾野も広がったでしょう。埋もれていた昔の録音もCDに復刻され、聴く機会がふえました▼CDが発売され、今年で30年。昨年の生産枚数は、10年前の半分あまりです。インターネット配信から、時々の聴きたい曲を選んで楽しむ人がふえています。新しい技術は、音楽をどう変えてゆくのか。なかにしさんでなくても、気になります。


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