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2012年2月17日(金)

座長私案は抜本改革棚上げ

衆院選挙制度協議会 穀田氏が批判

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(写真)衆院選挙制度各党協議会。左は穀田恵二国対委員長=16日、国会内

 衆院選挙制度に関する各党協議会(座長、樽床伸二・民主党幹事長代行)が16日、国会内で開かれ、前日につづいて「比例定数80削減」などを柱とする「座長とりまとめ私案」について協議しました。各党から批判が続出しましたが、樽床座長は、来週早々に与野党書記局長・幹事長会談を開いて、各党協議の議論の内容を報告することにしたいとまとめました。

 日本共産党の穀田恵二国対委員長は「今までの議論の中心点は、現行の小選挙区比例代表並立制度が民意をゆがめているという認識にたって現行制度の抜本改革が必要だということにあった。私案は現行の小選挙区制を維持・固定化し、抜本改革を棚上げにするものだ」と批判しました。

 各党からも「比例80削減を前提とするのはおかしい」(新党改革の荒井広幸氏)「選挙制度の抜本改革について議論を集中して行うべきだ」(たちあがれ日本の園田博之氏)「定数削減は抜本改革の中で検討すべき問題で、私案のような削減は反対だ」(社民党の中島隆利氏)との意見が出されました。

 公明党の斉藤鉄夫氏は「定数削減はやらなければならないが、定数を減らすと民意の吸収が減ることになる。定数を減らすなら民意をより正確に反映する制度のもとでないと政治の自殺行為になる。現行制度のもとでの得票率と議席率のかい離を狭める改正でなければならない」と発言しました。

 一方、自民党の細田博之氏は「単純な比例定数80削減は駄目だといってきた。私案が『民意が過度に集約されることを補正する』としているのは前進だ。さらに、削減幅や『補正』の仕方を議論していかなければならない」と述べました。

 これを受け、樽床座長は「削減幅や補正の仕方の議論は、私の権限を越えている。いったん与野党の書記局長・幹事長会談に各党協議の状況を報告した上で進めていきたい」と述べました。

 日本共産党の穀田氏、社民党の中島氏は「報告するなら、現行制度の問題点を含め議論の経過がわかるようにすることが必要だ」と発言しました。


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