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2012年2月16日(木)

権利侵害の事実ない

参院憲法審査会 井上氏が改憲推進批判

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(写真)質問する井上哲士議員=15日、参院憲法審査会

 参院憲法審査会(小坂憲次会長)が15日に開かれ、前衆院憲法調査会会長の中山太郎氏、改憲手続き法案の提出者である船田元・前衆院議員を参考人招致して質疑を行いました。中山、船田両氏は、衆院憲法調査会報告書と、改憲手続き法の附則に定められた検討条項について説明しました。

 日本共産党の井上哲士議員は、2007年成立の改憲手続き法について、「(当時の自公政権は)これがないために国民の権利が侵害されており、立法不作為だとして強行した。しかし、その直後の参院選挙で改憲を掲げた安倍内閣は大敗北を喫し、その後4年間、憲法審査会は動くことはなかった」と指摘。「審査会が動かなかったことで国民の権利が侵害された事実を具体的にあげることができるか」と質問しました。

 船田氏は「具体的ではないが」として、「『非常事態』の法制が憲法で規定されていれば、大震災後に政府として別の対応ができたのではないか」と述べるのみでした。

 中山氏は憲法に「非常事態条項」を盛り込むための議論を進めるべきだと指摘しました。「盛り込むことに共感する」(自民・山谷えり子議員)との発言が相次ぎ、緊急事態法制を口実に改憲論議をすすめる姿勢を露骨に示しました。

 井上氏は、「参院は自主性を持った院として議論し、衆院とは違う結論を出す場合もある」と強調。参院の憲法審査会で衆院の憲法調査会報告について質疑することは「それぞれの院の総議員の3分の2以上の賛成で改憲発議をするとする憲法96条の趣旨と矛盾し、二院制の存在意義を脅かしかねない」と述べました。


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