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2012年2月11日(土)

「緊急事態」口実に改憲論

参院憲法審が意見聴取へ

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 改憲原案の審査権限を持つ参院憲法審査会(会長・小坂憲次元文科相)は幹事懇談会で、2月15日と22日に審査会を開くことを決めました(8日)。15日の審査会には元衆院憲法調査会長の中山太郎前衆院議員を招き、聞き取りを行います。3月以降には「東日本大震災と憲法」のテーマで審査会を開くことを議論しています。

 中山氏は昨年8月、「緊急事態に関する憲法改正試案」を発表。「地震、津波等による大規模な自然災害、テロリズムによる社会秩序の混乱その他の緊急事態」で「緊急事態の宣言」を行い、「内閣総理大臣への権限の集中」や、財産権、居住・移転の自由など国民の人権に対する新たな制限を可能とする改憲を提言しました。また、衆院憲法審査会に出席し(11月17日)、「非常事態条項を緊急に議論すべき」だなどと主張しました。

 参院の動きは大震災に乗じた改憲の動きともいえるもので重大です。

 すでに自民党は今年1月の党大会で、2005年にまとめた「新憲法草案」を4月までに「バージョンアップ」するという方針を確認し、その柱に緊急事態法制の導入を位置づけるなど、改憲への突破口にすることを狙っています。

 衆院でも14日に憲法審査会の幹事懇談会が招集され、動きだそうとしています。


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