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2012年2月7日(火)

きょうの潮流

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 保育園への4月からの新規入園を申し込んでいる人に、結果が届く時期です。依然として狭い保育園の門。多くの人が、悔しい思いをすることでしょう▼あるお母さんは、第1希望の園は2歳児クラスの空きが1人分しかないと言います。今通っているのは、施設の面積などの基準が国の基準よりも低い認可外保育園。保育料は月5万円もかかります。今年こそ認可保育園に入りたい―願いは切実です▼政府が1月末に最終案をまとめた子ども・子育て新システム。その中身は待機児童対策とは程遠く、国や自治体の責任を後退させ、保育園探しを保護者の責任にしてしまうものです▼新システムで導入される保護者と園の直接契約制度。認可外保育園ではすでに始まっています。昨年、保育園探しに走り回ったお母さんは「どこの保育園がいつから募集を始めるか、情報集めに必死だった。せっかくの育児休暇なのに、保育園探しでイライラして終わってしまった」▼直接契約を経験した別のお母さんは「子どものことよりも、親の収入や勤務状況を真っ先に質問された」と不信感を抱きます。「やっと入れたのはビルの一室の保育園。ここで娘が1日を過ごすのかと思うと涙が出た」というお母さんも▼子どもが起きている時間の大半を過ごす保育園。入れたらどこでもいいというわけにはいきません。豊かな経験を通して成長できる場であってほしい。そんな保育園を国と自治体が責任をもって増やすことこそ、親と子の願いにこたえる道です。


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