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2012年2月1日(水)

TPP 秘密交渉への参加撤回を

農政連情報交換会 志位委員長のあいさつ

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 日本共産党の志位和夫委員長は31日、東京都内で開かれた全国農業者農政運動組織連盟の「情報交換会」であいさつしました。内容は次のとおりです。


写真

(写真)あいさつでニュージーランドの資料を示す志位和夫委員長=31日、東京都内

 みなさん、こんばんは。TPP(環太平洋連携協定)交渉参加阻止に向けて、最後までともにたたかう決意を込めて、ごあいさつします。

秘密交渉の合意明らかに

 きょうは「情報交換会」ということですので、私からも一つ、衆議院の代表質問で取り上げた重要な情報を報告したいと思います。

 野田首相は、昨年11月に、APEC首脳会議でTPP交渉参加を表明したさいに、こういう言い訳をいいました。

 「情報収集の説明責任を果たし、十分な国民的な議論を経た上で、TPPについての結論を得ていく」

 ところが、その後、この言明を根底から覆す、重大な事実が発覚しました。

 ここに持ってまいりましたが、ニュージーランドの政府(外務貿易省)がホームページでアップしているTPP交渉についての文書であります。

 何と書いてあるかといいますと、TPPの交渉国のなかで、ある合意がなされている。その合意というのは、次のような内容のものです。

 「全参加国が交渉文案、各政府の提案、それに付属する説明資料、交渉内容にかかるEメールなどについて、秘密扱いにする」

 「すべての参加国は、これらの文書を、TPP協定の発効後4年間、あるいは協定が発効にいたらなくても、最後の交渉会議から4年間、秘密扱いにする予定である」

 こう書いてあります。交渉国の政府が出している文書も、どんな交渉をやっているかもすべて秘密にして、そしてTPP協定がまとまったとしても、4年間は秘密にし続けるのが合意だということが、ニュージーランド政府の文書で明らかになりました。

首相も存在を認める

 そこで私は、先日(1月27日)の代表質問で、野田首相にこの事実は間違いないのか、これが本当だとすると、「情報収集と説明責任を果たす」という首相の言明と真っ向から矛盾するではないか、とただしたところ、首相はこう答えました。

 「ニュージーランド政府の文書については承知しています」

 まず、首相もこの文書の存在を認めました。そのうえで、こうつづけました。

 「情報については、出せるものについては出していく」

 「出せるものは出していく」というのは、都合の悪い情報は、国民に隠したまま交渉を進めようというのにほかならない、といわなければなりません。(拍手)

参加阻止までともに

 みなさん、交渉国の国民にも知らせないという秘密交渉に日本は断じて参加するべきではない、このことを訴えたいと思います。(拍手)

 これ一つとってもたいへん大きな問題であります。

 TPPに参加すれば、日本の食料と農業、医療、政府調達、国民の暮らし、あらゆる問題が大きな影響を受ける。すべてがアメリカいいなりになります。こういう日本の国を売り渡すような交渉を秘密裏にすすめる、都合の悪いことは知らせない、こんなやり方は断じて許すわけにいきません。

 私たちは、こんな交渉への参加表明はただちに撤回することを、強く求めます。TPP参加阻止までともにたたかう決意を申し上げて、私のあいさつとさせていただきます。(大きな拍手)


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