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2012年1月21日(土)

原発反対 座り込み続く

エジプト建設予定地 住民運動が激化

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 【カイロ=小泉大介】エジプトで初めてとなる原子力発電所の建設予定地、北部ダバア(人口約10万人)で、住民による座り込みなど反対運動が激しくなっています。

 エジプト各紙によると、反対派住民は13日から建設予定地付近で座り込みを始めました。この日、約500人の住民が現地で集会を開催。補償もほとんどないまま、自分たちの土地が原発計画のために接収されたことに抗議し、原発建設反対を訴えました。

 座り込みは19日も続いており、住民は政府による排除は許さないと表明しました。一部は予定地に侵入し、施設の破壊も行っているといいます。

 反対運動の激化に対し、ガンズーリ暫定首相は17日の閣議で、原発建設は予定通り推進すると表明。アブルナガ計画・国際協力相は同日、建設を阻止しようとする住民には、治安組織も動員して断固とした態度で臨むと述べました。

 地中海沿岸に位置するダバアは1983年に原発建設候補地となりました。86年のチェルノブイリ原発事故後に計画は凍結されましたが、ムバラク前大統領が2006年に解除し、20年までに8基の原子炉を建設する意向を示していました。

 同地では長年、土地接収に対する抗議の運動が続いてきました。昨年3月の福島原発事故後は原子炉の危険性への関心も急速に高まり、同年7月には4万人規模のデモが行われました。


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