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2012年1月17日(火)

きょうの潮流

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 日本で最初の西洋式運動公園という由来をもつ神戸市中央区の東遊園地。時代が転換した1868年(明治元年)に開園、当初は外国人専用だったといいます。きょう早朝、そこで数百本の竹灯籠が「1・17」の文字を浮かび上がらせます▼6434人の命が失われ、約47万世帯の家や建物が全半壊(焼)した阪神・淡路大震災から17年。いまも、あの横倒しになった高速道路や黒煙につつまれる住宅密集地の様子が脳裏によみがえります▼震災直後に、新日本スポーツ連盟(当時=新体連)が被災地で開いた無料のサッカー教室を取材したことがありました。不自由な生活を強いられた子どもたちが、歓声をあげて元気にボールをける姿に、避難所の人も「勇気づけられる」と和らいでいました▼強烈な非日常を体験したその子らも、すでに社会に出てそれぞれの人生を歩んでいるはずです。一方で震災を知らない世代も増え、地元でも風化が心配されています。本紙の連載「教訓を生かせ」でも指摘したように、これだけの年月がたってなお、生活を再建できず苦しんでいる人たちがいるのに▼そんななか、新たなとりくみが始まります。震災復興長田の会が毎年実施している「ながたメモリアル行動」が今年、東日本大震災の被災地と交流し、手を携えます▼声をかけた実行委員会では「長田から東北へ、連帯と支援をつよめたい。私たちの教訓を生かして人間復興を発信したい」。だれのための再建なのか、問い直す機会とするために。


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