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2012年1月14日(土)

きょうの潮流

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 原発災害に襲われた福島県双葉町の町民は、北海道から沖縄までの41都道府県で避難生活を送っています。1月初め現在、半数以上の3639人が県外で住み、県内に3389人います▼震災・津波で53人が亡くなり、1人が行方不明です。当たり前の暮らしも仕事も奪われ、故郷に帰れる日を待ちわびる人々。仮役場をおく埼玉の旧高校には、616人が身を寄せています▼先日、井戸川克隆町長が、野田首相に問いつめました。「私たち双葉郡民を日本国民と思っていますか。法の下に平等ですか。憲法で守られていますか」。首相は、「大事な国民だ」と答えています▼憲法が定めるように、「個人として尊重され」、一人ひとりの「幸福追求」の権利が国政で尊重されているか(13条)。「居住、移転」「職業選択」の自由(22条)はどこに? 生存権(25条)や「ひとしく教育を受ける権利」(26条)、「勤労の権利」(27条)や財産権(29条)は? 憲法のおおもとからの問いが、政治の貧しさをあぶりだします▼双葉町の町民にかかわる話にとどまりません。つまるところ、国の主人公、主権者の国民をどう思っているのか、でしょう。首相の「大事な国民だ」との答えは、国民を主権者というより治める相手とみる、“上から目線”を感じさせます▼政権をつくってからわずか4カ月あまりで、支持率が2割台に落ち込んだ野田内閣です。内閣改造などして、国民をないがしろにする政治の暴走を加速すればするほど、主権者が許しません。


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