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2012年1月11日(水)

中韓首脳会談

朝鮮半島 安定で協力

金総書記死去後の情勢協議

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 韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領は9日に中国を公式訪問し、北京で胡錦濤国家主席と会談しました。両首脳は、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)朝鮮労働党総書記の死去後の朝鮮半島情勢について協議。朝鮮半島の平和と安定、非核化の実現という「共通目標」に向け、協力していくことを確認しました。(北京=小寺松雄、外信部=中村圭吾)


 中国側の発表によると、胡主席は「朝鮮半島の平和と安定を守ることは、各国の利益にかなっている。中国はそのために引き続き努力をしていきたい」と表明。李大統領は「中国が大きな努力を払っていることを韓国は評価しており、中国が引き続き積極的な役割を果たすことを期待している」と応じました。

 韓国側の発表によると、北朝鮮が李明博政権への非難を強める中で、険悪になっている南北関係について胡主席は、「双方が対話を通じて関係を改善し、和解と協力を推進するのを支持していく」と表明しました。

 中断している核問題をめぐる6カ国協議について、李大統領は、「前提条件を満たす方向で、関係国間の対話が再開されることを希望する」と発言。ウラン濃縮活動の中断など、北朝鮮が非核化に向けた具体的な措置に踏み出す必要があるとの立場を崩しませんでした。

 会談の冒頭、双方は国交樹立から20年間の関係発展を評価。韓国側の発表によると、両国は自由貿易協定(FTA)の締結交渉に必要な国内手続きに入ることで合意しました。韓国大統領府の報道官は、「1、2カ月内に手続きを完了できる」と説明しています。

 両首脳は、昨年12月に起きた違法操業中の中国漁船船長による韓国海洋警察官の刺殺事件などについても協議し、再発防止に向け、協力を強化することを確認しました。

 李氏は中国滞在中に呉邦国全国人民代表大会委員長、温家宝首相とも会談し、11日に帰国します。


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