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2012年1月6日(金)

“新憲法は反民主的”

ハンガリー 3万人抗議集会

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 ハンガリーで新年から施行された新憲法に批判が強まっています。

 ロイター通信によると、2日には首都ブダペストで、労組や市民団体に属する3万人が、憲法は「反民主主義だ」として抗議集会を開催しました。欧州連合(EU)や国際人権団体アムネスティ・インターナショナルからも懸念表明が相次いでいます。

 新憲法は、一昨年4月の総選挙で憲法改正に必要な3分の2以上の議席を獲得したフィデス・ハンガリー市民連盟が昨年4月に議会で採択したもので、同時期にメディアの報道の自由を規制する法など関連法案も採択しました。

 ブダペストからの報道によると、新憲法は、特定の価値観を持ち込み、人の一生は妊娠したときから始まるとして中絶を事実上禁止しています。また結婚は男女間のものとして、性的少数者への差別を助長しかねない条項や、仮釈放なしの終身刑などの条項を持ちます。アムネスティ・インターナショナルなどはこうした条項が人権侵害に当たると指摘しています。

 憲法には、憲法裁判所の権限縮小、中央銀行の権限制限などが盛り込まれました。特に中央銀行の権限制限に対しては、国際通貨基金(IMF)やEUが懸念を表明し、ハンガリー国債や通貨フォリントの対ユーロ為替レートは大きく下落しました。

 ハンガリーでは、昨年4、5月にメディア規制法や新憲法について反対運動が盛り上がったのに続き、昨年末から年初にかけて、各団体の抗議行動が集中しました。(片岡正明)


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