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2012年1月3日(火)

「人間を中心にした行政」へ

富裕層増税を決意

コロンビア首都ボゴタ 左派新市長が就任

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 【メキシコ市=菅原啓】南米コロンビアの首都ボゴタで1日、昨年10月の選挙で、左派系新党「進歩運動」を結成して当選したグスタボ・ペトロ新市長の就任式が行われました。

 約850万人の人口を抱えるボゴタの市長は大統領に次ぐ要職、所信表明には注目が集まりました。

 就任式が行われたボゴタ中心部のボリバル広場には約5000人の市民が集結。ペトロ市長は、貧困層への支援を強める「人間を中心にした行政」をめざすとのべ、財源確保のために富裕層への増税に踏み込む決意を表明しました。

 高い水道料金の問題に関して、ペトロ市長は、低所得世帯については月間6立方メートルまで無料とすると表明。この最低必要使用量は「生きるために不可欠なものであり、その権利のために無料にすべきだ」と述べ、集まった群衆から盛んな拍手を浴びました。

 教育分野では、高校卒業までを無償とし、5歳以下の幼児については栄養不足を補うための食料援助を実施すると約束しました。

 深刻さを増すボゴタ市内の交通渋滞の問題では、交通量がピークの時間帯に市内に入る運転者から新税を徴収し、それを財源に地下鉄などの公共交通網を整備する構想を明らかにしました。

 ペトロ市長は、これらの施策の実施には、税収増と市民の連帯が必要だと強調。「連帯とは施しを与えたり、デモに参加することではない。連帯とは、収入があるものが税金を払うということだ」と述べました。地元の有力紙ティエンポ電子版は「ペトロ市長、富裕層への増税を発表」と報じています。


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