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2011年12月26日(月)

“政治変えよう”

反プーチン集会12万人

モスクワ

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 ロシアの首都モスクワで24日、下院選での不正疑惑をめぐり、政権を批判する大規模な集会が開かれました。10日の大規模デモに続くもので、主催者側は12万人(警察発表3万人)が参加したと発表。野党が主催する集会としては1991年のソ連崩壊後で最大規模となりました。


 4日投開票の下院選での不正疑惑をめぐっては、メドベージェフ大統領が投票所の調査を指示。しかし、プーチン首相は「野党が選挙結果に不満で何か言うのはいつものこと」(15日のテレビ会見)と取り合おうとしていません。

 モスクワからの報道によると、集会では、選挙結果の無効と中央選管委員長の解任、選挙制度改革、全政治囚の解放などを要求として決議。「プーチン首相は去れ」とのシュプレヒコールも起こり、「もし、これ以上、ウソをつき続けるなら、クレムリンを占拠しよう」という過激な発言もありました。

 しかし、多くは「政権憎しを競い合ってはだめだ。人間の尊厳をもって政治を変えよう」(音楽家シェブチューク氏)、「政権は善意では何も譲歩しないが、血を流すのではなく、団結でクレムリンを正気に戻そう」(市民団体「連帯」のヤーシン氏)として、市民の圧力で政治を変えようと訴えました。

 24日にはモスクワの組織委員会の呼びかけに応え、第2の都市サンクトペテルブルクなど全国数十都市でも集会が開かれました。ロシアでは選挙不正疑惑を発端に、長期政権を狙うプーチン氏への批判が高まっています。

 2000年から08年に大統領を務めたプーチン氏は、来年3月の大統領選挙への立候補を正式に表明。メドベージェフ氏を挟む形で憲法の連続3選禁止規定を回避しました。

 国内では「プーチンは大統領で8年、首相で4年いる。さらに大統領をやられるのはごめんだ」(英BBCロシア語ニュースサイトの市民の声)と長期の強権政治に対する不満が渦巻いています。この声がどこまで政治にいかされるか、注目されます。大統領選に向け、抗議運動は継続される予定です。


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