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2011年12月25日(日)

きょうの潮流

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 「そうだったのか」「おもしろいねぇ」…。先週、志位和夫委員長の綱領教室のあと、こんな会話があちこちで交わされました▼志位さんの紹介した“新発見”が、マルクスとリンカーンの意外なつながりでした。いままでにも知られていた、米大統領に再選されたリンカーンへのマルクスの祝辞と礼状のやりとりにとどまりません▼リンカーンは、マルクスの筆名入り記事を盛んに載せていた米紙「トリビューン」の、もっとも熱心な読者だった。彼は、マルクスに連なる社会主義者に、戦争省や南北戦争の現場の大仕事を任せた。彼の一般教書は、マルクスの思想の影響もうかがわせる…▼講義をきき、思い当たりました。マルクスにもリンカーンの影響かと思わせる文章があった、と。1871年のパリ・コミューンを論じた、「フランスにおける内乱」の草稿です。「(コミューンは)人民自身の社会生活を人民の手で人民のために回復したものであった」(村田陽一訳)▼ふつう「人民の、人民による、人民のための政治」と訳されている、リンカーンの言葉に重なります。1863年の、ゲティスバーグ演説です。マルクスは、「フランスにおける内乱」の本文でも、「人民による人民の政府」という言葉をつかっています▼リンカーン自身が、「世界はさして注意をはらわないだろう」と語った、わずか3分のゲティスバーグ演説。しかし、民主主義の精神をいいあてたとされる名句は、マルクスのめざす方向も示していたようです。


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