「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2011年12月23日(金)

除染の現場視察

山下議員 国予算引き上げ要望も

福島

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

写真

(写真)民家の放射能除染現場を見る山下参院議員(右から2人目)=22日、福島市大波地区

 日本共産党の山下芳生参院議員は22日、民家の放射能除染が始まっている福島県の福島、伊達両市を訪れ、除染の現場や仮置き場を視察しました。

 福島市では、藤川しゅく子前県議が同行。同市の政策推進部放射線総合対策課で説明を受け、防災専門官の草野利明氏の案内で2カ月前から除染が始まっている大波地区をまわりました。

 同地区上染谷高森の除染現場では、業者が高圧洗浄機で外壁や屋根を洗い流していました。1回目は野菜も洗える洗剤を使い、2回目に水洗い。草野氏は「建物を洗浄し周辺の表土をはぐと、放射線量が約8割下がる。屋内は3割強の低下ですが」といいます。

 除染に要する日数は、宅地面積により1戸当たり3〜7日程度。年内は住宅中心、雪が降る1〜2月は田畑を除染し、来年3月には終える予定。荒地などもあり、面的には9月までかかります。

 県が実施している面的除染10ヘクタールの実験現場を見た後、除染で出た廃棄物の仮置き場へ。「地区住民で激論が交わされ、苦渋の選択」(草野氏)で設置され、ダンプで次つぎ運びこまれています。

 山下議員は「仮置き場は、最終処分場と合わせて除染推進の大事な要素。国が音頭をとって仮置き場を設置する必要がある」と語りました。同市が2年間に除染する7万世帯の経費は約700億円で、単年度一般会計(約850億円)に近い額になり、国予算も大幅に引き上げる要望なども出されました。

 山下議員は前日の21日、同県いわき市を訪れ、いわき市漁協、水産関係の仲買人とそれぞれ懇談しました。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって