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2011年12月22日(木)

きょうの潮流

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 もう10年ほど前でしょうか。静岡・伊豆の旅館で、高校の同窓会がありました。十数人のこぢんまりした集まりだったので、初めから和気あいあい▼そこへ、元気な女性の声が響きました。「こんばんは」。濃いピンクの服を着た3人が、部屋に入ってきます。幹事が、コンパニオンさんをよんでいました▼コンパニオンさんとの同席は、生まれて初めての体験でした。どんな人たちなのだろう。記者という仕事柄、無関心ではいられません。リーダー格の女性の話を聞きました▼彼女は、小学生とまだ学校へいっていない、2人の子どもを家に残してきていました。夫も夜の仕事が多い。夫の稼ぎだけでは家計をやりくりできない、といいます。「仕事中も子どものことが気になりますが、お客さんの前で心配顔はできませんからね…」▼本紙20日付15面に、福島県のいわき湯本温泉のコンパニオンさんたちの記事が載りました。原発事故の影響で、9業者で300人近い彼女たちの仕事が、めっきり減っています。「母子家庭で、昼は会社、夕方コンパニオン、深夜はレストランで働き、…3人の子どもの生活を支えている人もいます」▼こう語るコンパニオン連合会長、齋藤篤さんのたどりついた相談先が、日本共産党の溝口民子いわき市議でした。溝口さんの紹介で出あった民商と力を合わせ、賠償を求めて東電と交渉を重ねます。今月初め、要求は実りました。1千年以上の歴史を誇る湯本温泉。にぎわいをとり戻すたたかいが続きます。


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