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2011年12月11日(日)

シリア、デモ弾圧30人死亡

反政府勢力スト呼びかけ

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 【カイロ=小泉大介】中東の衛星テレビ・アルジャジーラによると、反政府勢力に対する武力弾圧が激化するシリアで9日、治安部隊の攻撃により少なくとも30人が死亡しました。反政府勢力側はストライキを呼びかけており、同国情勢は緊迫の度を増しています。

 9日の武力弾圧は、シリア第3の都市で反政府勢力の拠点になっているホムスなどで行われたもの。現地人権活動家の証言によれば、ホムスではデモに対する無差別攻撃で、2人の子どもも殺害されました。同地には、治安部隊と政府支持の民兵が数千人規模で展開しています。

 国連によれば、3月以降の反体制派デモ弾圧による死者は4000人を超えています。

 シリアのアサド大統領が米テレビのインタビュー(7日)で「軍隊は政府に属しており、私が保有しているのではない」などと述べ、弾圧の責任を回避したことに対し、反政府勢力は強く反発。同国の野党指導者や民主化を求める活動家らは国民に対し、「尊厳のためのストライキ」を提起し、労働者はもちろん、学生に対しても登校を中止するよう呼びかけています。

 一方、シリアへの監視団派遣を求めているアラブ連盟(21カ国と1機構が加盟)は、シリア側が受け入れ条件としている経済制裁解除の是非を協議するため、近日中に閣僚級協議を開始する予定です。


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