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2011年12月11日(日)

きょうの潮流

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 映画「サウンド・オブ・ミュージック」でもおなじみ、ヨーロッパ・アルプスの花エーデルワイス。砂漠の国イエメンの紅色のアロエ。二つの植物が、数十センチの近さで仲良く並んでいます▼東京の代々木駅から歩いて1分、日本共産党本部からほど近い、植物園の不思議な光景です。植物園といっても、ビルの谷間にできた、美術本を売る店や飲食店が連なる小さな街の庭です▼「でっかいなぁ」。若い男性がびっくりしていた植物は、1枚の葉が1メートルはあろうかという、リュウゼツランの仲間です。数十年に1度花を咲かせ、花の終わりとともに死んでゆく、といいます▼解説を読みながら園を巡るうちに、人間と植物の間柄について考えさせられました。エーデルワイスは、「不死・不滅のシンボル」です。危険を冒して採りにゆく人が絶えませんでした。採り過ぎて、自生地はほとんど消えてしまいました▼紀元前の昔、アレクサンドロス大王はイエメンの島を占領しました。“医者いらず”といわれた、アロエを手に入れるために。人間の欲が、特定の植物に向かいました。エーデルワイスとアロエが並べられているのには、わけがあったのです▼ジュラシックツリーは、オーストラリアの木です。葉っぱがシダに似ます。恐竜がいた2億年前から、同じ姿だったようです。人類誕生のはるか前から光合成で酸素を出し、動物のすめる環境をつくってきた植物たち。恐竜時代の木が、地球環境を壊すなと、人間の責任を問うているようでした。


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