2011年12月9日(金)

「平和が好き」　４７都道府県で母親連鎖行動

アジア・太平洋戦争開始７０年

　アジア・太平洋戦争開始から７０年を迎えた８日、日本母親大会連絡会は「１２・８平和を守る母親全国連鎖行動」を４７都道府県でいっせいにおこないました。戦中の召集令状「赤紙」を配布して「戦争のない平和な日本を守ろう」と訴えました。

（写真）赤紙を配り、平和を訴える母親大会連絡会の人たち。呼びかけに応じて署名する女性＝８日、東京・ＪＲ御茶ノ水駅前

　東京では、千代田区有楽町のマリオン前とＪＲ御茶ノ水駅前で行動しました。２３団体のべ７５人が参加し、核兵器の廃絶を求める署名と原発からの撤退を求める署名の協力を訴えました。

　御茶ノ水駅前では、各団体の代表が次々にマイクを握り、「憲法９条を守り、戦争も、核兵器も、原発もない平和な未来を子どもたちに手渡そう」と呼びかけました。

　手に取った赤紙を食い入るように見ながら「自分が無理やり戦争に行かされると思うとこわい」と話す高校生や、カンパをさし出す６５歳の女性の姿もありました。

　千葉県から東京都内の予備校に通う男性（１８）は、「戦争に行かされた人たちはどんな思いで赤紙を受けとったのでしょうか。戦争の悲惨さを伝えていかなくてはいけませんね」といって署名に応じました。

　マリオン前で署名した川崎市在住の女性（３１）は乳母車に１歳の息子を乗せていました。「放射能の影響が不安で子どもに砂遊びをさせられません。原発も核兵器もいりません」と話しました。