2011年12月6日(火)
兵庫・福崎町 嶋田氏、5期目の当選
「住民が主人公」町政貫く
4日投票の兵庫県福崎町長選で、「明るい福崎町をつくる会」の嶋田正義氏(76)=無所属現=が5716票(得票率56・4%)を獲得し、5期目の当選を果たしました。嶋田氏は日本共産党員。16年間の「住民が主人公」の町政と清潔・公正を貫く嶋田氏への厚い信頼がくっきりとしめされました。(兵庫県・喜田光洋)
議長も「お年寄りらに手厚い」
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「ホッとしました。嶋田さんより若い人が相手で、少し心配してましたが、本当によかった」
こう喜ぶのは、同町の男性(50)です。「嶋田さんは裏表のない、ガラス張りの政治をしてくれます。あと4年間、公約通りやってほしい」
男性(69)も、「相手は嶋田町政を『長期政権』というたけど、ええ方向にいってたら長い方がええ。町民はみんなよくみとるんと違いますか」といいます。
4期16年の嶋田町政で、公正・明朗、「住民が主人公」の町政が大きく前進しました。
▽第三セクター「もちむぎ食品センター」の不正・腐敗の解決▽公共下水道が実現し、9割まで完成▽中学卒業まで子どもの医療費無料化(2010年度から)▽無料の町内巡回バス運行やデイサービスセンター建設など高齢者福祉▽町立図書館オープン―住民本位の施策が数多く実現しました。
近隣自治体にも
町民は嶋田町政を高く評価しています。本紙の町民インタビューでも、「子どもがいるので医療費無料は助かる」(39歳女性)、「うまくやってくれて満足している」(高齢の男性)などの声が寄せられました。
近隣の自治体にも影響を与えています。中学卒業までの医療費無料化は同じ西播磨地方の3市が後を追うように今年4月から実施。隣の市川町も来年7月から実施予定です。また西播磨地方では、同じく日本共産党員の山田兼三氏が7期25年町長を務めた旧南光町とともに、住民本位の民主町政の姿が広く伝わっており、10月の上郡町長選で共産党員の工藤崇氏の初当選に結びついています。
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こうした到達点に立って嶋田氏は町長選で、町政のいっそうの発展へ、(1)幼児園(保育所と幼稚園の統合型施設)を全校区で建設、在宅介護の充実など福祉と子育て、医療の町づくり(2)駅前周辺整備、災害対策など安全で住みよい町づくり―など五つの柱からなる「福崎町いきいきプラン2011」をしめし、「活力にあふれ、明るく住みよい町づくりをご一緒に」とよびかけました。
「停滞」というが
一騎打ちとなった選挙戦では、相手の松岡茂利氏(58)=無所属新人、前神崎郡町村会事務局長=の陣営も、嶋田町政の実績にケチをつけられず、「町長さんが住民の側に立っての4期16年間の行政を努めてこられたことに関しては異論はありません」(後援会ニュース)と認めました。
「共産党員町長では国から金が来ない」などの激しい反共攻撃があった2期目、3期目の町長選とは異なり(4期目は無投票)、相手陣営は今回、「4期16年の長期政権で町政は停滞」「変化を」などと宣伝。しかし、「停滞」という根拠も変える中身も何ら示すことはできませんでした。同時に、「高齢」との口コミを流し、自治会を通じた組織戦をくり広げました。
「明るい会」は、今後の4年間は、駅前周辺整備や災害対策など大きな事業が続く町づくりの大事な時期だからこそ、圧力や脅しに負けずに清潔・公正を貫いてきた嶋田氏でこそ町政をまかせられると訴えました。
超保守が変わる
選挙結果は、町民の多数が嶋田氏を選び、これまでの町長選と比べ相手候補との票差がもっとも広がりました。相手陣営の戦術は通用しませんでした。
松岡秀人・町議会議長は、「僕は6年前に議員になるまで、“困ることがあっても自分の責任。行政に頼るのは甘えや”という超保守の考えでしたが、福祉を大事にする嶋田町長の考えにふれて変わった」といいます。「住民の要望を十分加味し、お年寄り、子どもに手厚い施策。よく勉強し、誰からも慕われる。あの人だけは頭が下がります。多選、高齢といわれたけど、政治は経験が特に大事。できる限り町長を続けてほしい」
嶋田町政5期目がスタートします。「町民のみなさんのご期待に沿えるよう向こう4年間、掲げた公約の実行へ誠実に力いっぱいがんばってまいります」と、嶋田氏は力強く語ります。