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2011年12月4日(日)

きょうの潮流

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 ロンドンの古い街並みを、労働者たちがすすむ。イギリスの年金「改革」に反対する、ストライキのようすが伝えられました▼本紙2日付の1面に載ったデモ行進の写真に、手をつなぐ人の図を描く丸いプラカードが写っています。記す合言葉は、「連帯・抵抗」です。記事によれば、全国で200万人参加のストは、1979年以来もっとも規模が大きい▼1979年といえば、イギリスに、「鉄の女」とよばれるサッチャー首相の政権ができた年です。当時の彼女の、有名な言葉が残ります。「社会などというものは存在しない。存在するのは男、女という個人だけだ」▼宣言どおり彼女は、人々の連帯に支えられた社会を壊し始めます。社会保障を整える「福祉国家」を切り刻み、連帯のよりどころの労働組合をつぶす。日本やアメリカも、足並みをそろえました。大企業にもっと自由を、個人に「自己責任」を。同じような考え方が、世界を染めあげました▼「小さな政府」「財政再建」を叫ぶ、サッチャー流「改革」でした。しかしいま、日米英とも財政は火の車です。大企業に金があまる一方、国民の中では格差が広がり貧困がはびこります。本紙は、ロンドンでストを支援する労働者の言葉も報じていました▼「福祉国家は私たちの誇り」。彼らは、1%の層が富をかき集めるしくみに異を唱える米・ニューヨーク発「私たちは99%だ」の運動や、日本の私たちともども、連帯する「社会」の立て直しをめざしています。


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