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2011年12月3日(土)

全政治囚釈放が必要

米国務長官にスー・チー氏

ミャンマー

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 【ハノイ=面川誠】ミャンマーの民主化運動指導者アウン・サン・スー・チー氏はヤンゴンで1日夜と2日午前、クリントン米国務長官と2回にわたり会談しました。スー・チー氏は「(ミャンマーは)まだ後戻りのない民主主義の道に至ってはない」として、「すべての政治囚の釈放が必要だ」と述べました。

 スー・チー氏は「米国の関与が民主主義プロセスを促進するよう期待する」と述べるとともに、「私は(ミャンマー)現政府、野党勢力、米国や中国を含む友好国と協力していく」と強調しました。

 ミャンマー政府は10月に約200人の政治囚を釈放。追加釈放についてテイン・セイン大統領は1日、クリントン氏との会談で、「包括的参加の政治プロセスの一環として考慮中」だと述べています。収監中の政治囚の数は、ミャンマー政府によると約400人。クリントン氏は1000人以上としています。

 スー・チー氏はミャンマーに民主主義が根付くためには、さまざまな面で「国民和解」が不可欠だとして、少数民族との和平も不可欠だと強調しました。

 クリントン氏はスー・チー氏が民主主義のためにたたかってきたことを称賛した上で、テイン・セイン大統領らとの会談で「勇気付けられる点がいくつかあった」と指摘。「この国が世界で正当な地位を占めることを望んでいる」と述べました。

 米政府高官は現地記者団に対して、ミャンマーが進めている改革路線が継続するかどうかについては懐疑的な見方もあるとして、クリントン氏の訪問目的はミャンマー政府内の改革派を激励することだと述べました。

 クリントン氏は2日夕、専用機で帰国の途に就きました。


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