2011年11月29日(火)
日朝間の諸問題解決を
宮本氏 「各国は対話に努力」
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日本共産党の宮本岳志議員は28日の衆院拉致問題特別委員会で、北朝鮮をめぐる諸問題の解決にむけ南北間、米朝間などで対話の努力が続けられていることを指摘し、政府の姿勢をただしました。
玄葉光一郎外相は、一連の「対話は歓迎する」としつつ、ウラン濃縮活動の即時停止など、北朝鮮による具体的行動を求めていくと答弁しました。
拉致問題について宮本氏は、2008年の日朝実務者協議で北朝鮮が再調査を合意してから3年が経過しているとして、「どのように合意履行を迫るのか」と質問。玄葉外相は「合意を足がかりにするのは政府の姿勢」と述べる一方で、「成果を生むものでなければならず、現状では、6者(協議)も行える状況ではない」と答弁。山岡賢次拉致問題担当相は、拉致問題解決が6カ国協議の前提と答えました。
宮本氏は、拉致、核、ミサイルなどの問題を包括的に解決する基本は2002年の日朝平壌宣言だとし、「これに基づき日朝間の諸懸案の解決を目指す努力をはかるのが重要だ」と強調。玄葉外相は「宣言は政府の基本的な姿勢だ」と述べました。