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2011年11月29日(火)

きょうの潮流

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 〈人は真っすぐキュウリは曲がったままでいい〉。東京・墨田区の松澤巖(いわお)さん(62)は、2003年に本紙「読者の文芸」川柳欄に投句を始めてから毎週送り続けること8年。入選作品が100句を超えたのを記念して、冊子『川柳 百選』をまとめました▼川柳を始めたきっかけは「01年にニット工場をリストラされて、02年には胃がんで胃の全摘手術をし、落ち込んだ末に、ユーモアを駆使して人生明るく生きよう! と心に決めました」▼投句2週目で初めて選ばれた句は〈年貢苦に居そうで居ない水戸黄門〉。一番の自信作は、自民党が新憲法草案を発表するなど憲法改悪の動きが顕著になった05年の〈九条の基礎に人骨二千万〉。2千万ものしかばねの上に結晶した憲法9条を守りたいという願いを込めました▼生後6カ月で小児まひにかかり、言語障害と肢体不自由の後遺症があります。中学卒業後、和菓子屋に勤めるも、店が傾いたためにニット工場に転職して28年。日本勤労者山岳連盟「墨田山の会」に参加し、キリマンジャロにも登りました▼「胃を取ってから山には登れなくなりましたが、川柳に出合えて幸せです」。寝起きにいい句がひらめくと。「赤旗」日刊紙と日曜版を熟読することが、政治や社会を的確に風刺する秘訣(ひけつ)▼「党支部をはじめ仲間の温かい応援があったからこそ、少しは成長した私がいられるのだろうと感謝しています」。苦難と悲しみを乗り越えたすがすがしさに、周囲の人々も励まされています。


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