2011年11月23日(水)
「100万人デモ」呼びかけ
警察の弾圧に抗議 カイロ
【カイロ=伴安弘】今年2月のムバラク独裁政権打倒の象徴となったカイロ中心部タハリール広場で22日、「100万人」デモが呼びかけられ、数十万人が参加しました。19日以来のデモ参加者に対する警察の弾圧で多数の死傷者が出ていることに抗議し、軍事政権の退陣と文民が主導する政権の樹立を求めています。
デモを呼びかけたのはムバラク政権打倒運動の中心となった「青年革命連合」や「4月26日運動」。幅広い政治勢力の代表と軍最高評議会から1人が入る「国民救国政府」の樹立と、デモ弾圧を指揮した内務省の全面的な組織改変を求めています。
警察によるデモ参加者への実力行使に対し、エジプト内外で軍事政権に対する非難と批判の声が上がっています。シャラフ暫定内閣は総辞職を表明。軍事政権は衝突「事件」への憂慮を表明し、調査とその結果の公表を約束しました。しかし、この日午後も広場から内務省に続く通りでデモ参加者と警官隊の衝突が続き、数百人が負傷しました。 (関連記事)