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2011年11月21日(月)

きょうの潮流

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 19世紀、英国海軍ビーグル号は南の大陸に深い入り江を発見しました。ウィッカム船長は、ビーグル号で航海したことのある自然科学者ダーウィンの名を取って、「ダーウィン港」と名づけました。これが、現在のオーストラリア北部の都市・ダーウィンです▼米国はここに海兵隊2500人を配備し、米軍機も頻繁に飛来させる計画です。オバマ大統領は17日の演説で言いました。「米国は10年間、二つの戦争で大きなコストを払ってきた。これからは、アジア太平洋地域の広大な潜在性に注目する」▼素直に読めば、大失敗に終わったイラクとアフガニスタンの侵略戦争から手をひき、アジア太平洋に軍事力を振り向ける、ということです。その視線の先には台頭する中国の存在があります▼軍事だけではありません。オバマ大統領はアジア太平洋の大部分を、米国主導の経済圏に組み込もうとする狙いも隠しません。その推進力になるのが、環太平洋連携協定―TPPです。「米国の雇用創出」のためだと言います▼ブッシュ前大統領の「対テロ」戦争を厳しく批判して当選したオバマ氏。米国の変化を予兆させました。しかし、自国の利益のために他国の命運を左右することをいとわない、覇権主義国家の本質は何も変わっていません▼沖縄の辺野古への新基地建設もTPP参加の動きも、新たな米戦略に直結しています。それゆえ、これらに抗するたたかいは困難も多いものの、新しい世界秩序につながる、やりがいのあるものだと感じます。


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