2011年11月19日(土)
米国務長官 来月ミャンマー訪問
約50年ぶり オバマ大統領が発表
【ヌサドゥア(インドネシア・バリ島)=面川誠】東アジア首脳会議出席のため当地を訪問中のオバマ米大統領は18日、クリントン国務長官が来月1、2の両日、ミャンマーを訪問すると発表しました。米国務長官の同国訪問は約50年ぶりです。
米政府代表団によると、オバマ氏は17日夕、ミャンマーの民主化運動指導者アウン・サン・スー・チー氏と電話で初めて会談。スー・チー氏はオバマ政権の対ミャンマー政策を歓迎すると語ったといいます。
オバマ氏は「(ミャンマーで)長年の暗闇が続いたが、ここ数週間で進展の光が見えている」として、同国が米国と「新しい関係を結ぶことができる」と言明。一方で、民主化進展に向けて「もっとやるべきことがある」と述べました。
米国は1988年にミャンマー軍政が全国的な民主化運動を弾圧して以降、同国への投資や同国からの輸入の禁止、同国高官の訪米禁止などの制裁を科してきました。
ミャンマーでは今年3月に「文民政権」が発足。政治囚の一部釈放、労組の合法化など民主化に向けた措置を取っています。