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2011年11月17日(木)

シリア 弾圧で70人超死亡

死者3500人に 国際非難高まる

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 【カイロ=伴安弘】シリアのアサド政権による反政府デモ弾圧が強まっています。14日にシリア全土で70人以上が死亡したのに続いて15日にも政府軍兵士も含め7人が死亡しました。

 70人以上の死者は3月半ば以来の弾圧でも“最大の流血の日”の一つに数えられます。政府軍兵士34人と、デモ側についた元兵士ら12人が死亡。一般市民の死者も27人に上っています。国連は反政府デモが始まってから同国で3500人以上が殺されたとしています。

 こうしたなか、国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長は15日、「アサド大統領が自国民の殺害を直ちに停止することが極めて重要だ」と強い調子で武力弾圧の停止を求めました。同氏は「これ(弾圧)は(中東)地域だけでなく国際社会全体、民主主義と人権にとって重大な懸念だ」と表明しました。

 一方、トルコは同日、反政府デモ弾圧を続けるシリアに対する制裁措置として、シリアへの電力供給を停止する用意があると警告しました。また、シリアとの石油開発計画の凍結も発表しました。トルコのエルドアン首相は、「流血の弾圧に未来はない」とアサド政権を糾弾しました。

 シリア駐在の外国大使館・領事館への12日の襲撃事件に対しては国連安保理が15日、「シリア当局は国際的義務を守らなければならない」とする非難声明を出しました。

 こうした外交的孤立の中でシリア政府は15日、拘束していたデモ参加者ら1180人を釈放しました。


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