2011年11月17日(木)
オスプレイ沖縄配備
米海兵隊「来年10月」狙う
前倒しの危険も
沖縄の米海兵隊太平洋基地司令部(旧在日米海兵隊司令部)はこのほど、本紙の質問に対し、垂直離着陸輸送機MV22Bオスプレイの沖縄への配備について「2013米会計年度(12年10月〜13年9月)に始まると想定している」と答えました。
また、海兵隊がオスプレイ配備に向けて独自に行っている「環境評価手続き」もすでに着手し、「12年3月に完了する」としています。これとは別個に、騒音に関する調査も行っており、「予期せぬ遅れがない限り、11年11月までに完了する」と回答しています。
さらに、同司令部がホームページ上に公表している資料には、「最初のMV22Bオスプレイ部隊は12年6月以降に到着する」と明記しています。本紙への回答でも、「機体の輸送方法により、実際の到着日は変動する」と述べ、前倒し配備の可能性も否定していません。
米国防総省は米議会から軍事費の大幅削減を要求されており、オスプレイの総配備数も170機減らす案が提出されているものの、現場では方針通り、来年秋の配備を狙って着々と準備を進めている形です。
ただ、ワシントンの米海兵隊総司令部が例年、10月に公表する会計年度ごとの航空機配備計画(「海兵航空計画」)は今月16日現在でまだ公表されていません。太平洋基地司令部も、「(配備の時期について)最終決定は下されていない」と述べています。