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2011年11月12日(土)

きょうの潮流

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 「日本人の命を守るたたかいです」。農家の働き手が、こんな意味の話をしていました▼環太平洋連携協定(TPP)に参加しないよう政府に求め、行動にたちあがった人です。命のみなもとの食べもの、食をつくりだす農業。田んぼや畑で働く人をみると、しぜんと頭が下がります▼経済の「高度成長」が始まるころ、さかんにいわれました。“農業や林業は古い。未来はない。これからは工業の時代だ。若者は都市へ”。しかし、農業を続け、あるいは後を継いだ農家は、切り捨て農政と格闘しながら食づくりの使命をはたしてきました▼後継者難のいま、国家事業で次のにない手をふやさなければならないとき、よりによってTPP参加とは。国は、ことあるごとにいってきました。生産の規模を大きくして競争力をつければいいのだ、と▼しかし、TPPを前にして「規模を大きく」のいい分は、木っ端みじんに砕け散ります。TPPは、関税をなくし、農地の広さが日本の100倍のアメリカ、1500倍のオーストラリアと丸腰で競わせるのですから。農水省が自給率13%と予測するTPP下の日本は、想像すればするほど寒々しい▼国土の1割にあたる農地は荒れ果て、日本人の食づくりに誇りをもって働く人の姿はかげをひそめ、私たちのエネルギーのみなもとの9割を外国の利益優先の農業会社などにゆだねる。食糧危機の時代がくると予想される世界の中で。TPP参加をやめさせよう。これはやはり、命を守るたたかいです。


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