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2011年11月11日(金)

伊国債 利回り7%超

自力返済 「危険水準」に

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 【ロンドン=小玉純一】イタリアのベルルスコーニ首相の辞任表明と総選挙実施の主張を受け、イタリア国債の利回りが9日、7%を超え、自力返済を疑問視される水準に達しました。

 8日に辞任表明したベルルスコーニ首相は、9日付イタリア紙に、来年2月の総選挙を大統領に求める考えを表明。これには「イタリアの信頼がさらに低下する」など、与党内からも反対の声が出されました。

 欧州の金融市場は9日、イタリア国債の10年もの利回りが初めて7%台に突入。ギリシャ、アイルランド、ポルトガルがEUなどの融資を受けざるをえなくなったときと同じ水準です。

 イタリアの経済規模はユーロ圏3位。政府債務残高はGDPの約120%です。「イタリアは大きすぎて救えない」(フィンランドのカイネン首相)との指摘もあります。イタリアに対する赤字削減圧力が強まっており、ベルルスコーニ首相は、年金支給年齢の引き上げなどを提示しています。

 イタリア労働総同盟(CGIL)幹部カムッソ氏は7日、メディアで「税制改革が必要。(富裕層の)脱税で労働者には不公平な負担となっている」と語りました。


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