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2011年11月4日(金)

きょうの潮流

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 記者の「文化の日」は、町内会のイモ掘りで始まりました。近くの農家の畑に急ぐと、もう子どもたちの歓声があがっていました▼「でっかい!」「これ、お化けみたいだー!」。みんなが掘ったサツマイモを、一輪車で洗い場へ運ぶ。洗ったイモの色鮮やかなこと。あいにくの薄曇りでしたが、秋の青空にサツマイモの紅色はよく似合います▼そろそろ腰がいたみだすころ、おしまい。せっかく大きく育って豊作なのに、イモ掘り参加の申し込み人数は、去年の3分の2ほどでした。「原発事故で、放射能の汚染を心配した人もいるかもしれないね」と、町内会の役員さん▼原産地の中南米から世界に伝わったサツマイモ。17世紀初めに琉球の野国総管(のぐにそうかん)という人が中国からひそかに故郷へ持ち帰り、薩摩の国をへて日本各地に広まりました。沖縄の宮良(みやら)ルリさんの体験談の中に、サツマイモがでてきます▼沖縄戦のとき18歳だった宮良さんは、ひめゆり学徒隊の1人でした。「撤退せよ」の命令で、島の南部をさまよいます。日本軍は、彼女たちに民間人の食料を盗(と)ってこいと命じ、手ぶらで帰ると顔がはれ上がるぐらいビンタを張ったりする。そんなある日、畑でサツマイモをみつけました▼「1人がかじる、次の人に渡す…」。小指のようなイモを、5、6人の仲間で分け合い食べた、といいます。そのころアメリカ軍はすでに、住民からとりあげた土地に普天間飛行場をつくり始めていたでしょう。サトウキビ畑やサツマイモ畑をつぶして。


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