2011年10月26日(水)「しんぶん赤旗」

抜本改革こそ議論を

選挙制度各党協議会 穀田氏が主張


 衆院選挙制度に関する各党協議会が25日に国会内で開かれ、議論の進め方をめぐって協議しましたが、一致しませんでした。

 樽床伸二座長(民主党幹事長代行)は、小選挙区の格差是正の区割り議論を先行し、選挙制度の抜本改革などについての議論を先送りすることを提案しました。これに自民党は同調しましたが、日本共産党、公明党など7党は、抜本改革など制度全体の議論からはじめるべきだと主張し、平行線に終わりました。

 日本共産党の穀田恵二国対委員長は「民主党はまず格差是正、次に定数削減と選挙制度の2段階で議論するというが、小選挙区の区割りが決まればあとは比例定数80削減を狙っていることは明らかだ。いっそうの民意切り捨てと、大政党有利に拡大するものだ。衣(ころも)の下に鎧(よろい)が見える」と厳しく批判しました。

 各党からも「小選挙の区割りだけを食い逃げするものだ」などの批判が続出しました。

 また樽床氏が「違憲状態の解消は急務だ」と繰り返し主張したのに対し、穀田氏は「違憲状態というが、それは現行の小選挙区制を続けることを前提にした話だ。制度を抜本的に改めれば、違憲状態はただちになくなる」と指摘しました。





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