2011年10月24日(月)「しんぶん赤旗」

4人に1人DV被害

中国 女性の社会的地位調査


 【北京=小寺松雄】中国の女性団体、婦女連合会は21日、女性の社会的地位についての調査結果を発表し、ドメスティックバイオレンス(DV)被害にあったと回答した人が24・7%と4人に1人に上ったことを明らかにしました。

 調査は2010年に国家統計局と共同で実施。健康、教育、社会保障などの実態と女性の声を集約しています。調査結果によると、約25%が、「家庭内暴力」があると認めており、婦女会側は「明確な人権侵害だが、以前はなかなか顕在化しなかった。法律、行政措置、世論を動員してなくしていきたい」と述べました。

 男女の差異をめぐっては、89%の人が「男性はもっと家事を」と要求しています。しかしその一方で、「男性は主に社会で、女性は主に家庭で」という意見が男性で61・6%、女性で54・8%あり、10年前の調査と比べ男性で7・7ポイント、女性で4・4ポイント上昇しているのが特徴です。1日の労働時間は女性のほうが37分多く、休日の安息時間は女性のほうが57分短いなどの不平等も残っています。

 記者会見した宋秀岩連合会副主席は、18〜64歳女性の3分の1は高卒以上の教育を受けており、平均教育年数は10年前の調査と比べて2・7年増えていることなどを紹介。しかし「全分野にわたって内陸部での遅れが目立っている」と指摘しました。





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