2011年10月22日(土)「しんぶん赤旗」

同時選向け知事辞職へ

「都構想」・2条例強行狙う

大阪


 大阪府の橋下徹知事は、浅田均議長に辞職願を提出します。今月31日付で辞職することになりました。任期満了の大阪市長選(11月13日告示、27日投票)に橋下知事が率いる「大阪維新の会」の市長候補としてくら替え出馬することにしており、市長選と府知事選(11月10日告示)のダブル選挙が確実になりました。橋下知事によるファッショ的な独裁政治を許すかどうかが大きな争点になります。

 この辞職は、85億円もかけて市から購入しながら全面移転を断念したWTC(咲洲庁舎)問題の自らの責任を投げ捨てるとともに、「大阪都構想」を実現することが狙いです。

 「大阪都構想」は、府と市を解体し、財源と権限を大阪「都」と1人の“指揮官”に集中させ、大企業“呼び込み型”の「成長戦略」をすすめるというものです。巨大開発計画が目白押しで、「大阪都」は大企業のもうけの機関に特化し、福祉など府民施策を切り捨て、地方自治体の役割を破壊するものです。

 橋下氏率いる「維新の会」は、財界・大企業のもうけのための「人材」づくりと教育を支配・統制することを狙う「教育基本条例案」と「職員基本条例案」を選挙の争点にするとして、勝てば信を得たとして強行しようとしています。

 2条例案に対して、教職員や府職員だけでなく、日本ペンクラブ、校長、教育委員会、府立高校PTA協議会など広範な人たちが撤回を求めています。

 知事選・市長選には日本共産党も参加する「明るい民主大阪府政をつくる会」「大阪市をよくする会」から弁護士の梅田章二知事候補、わたし考一市長候補が立候補を表明。「防災、原発ゼロ、自然エネルギー・太陽光発電日本一」「暮らし応援」の「安全・安心 やさしさの大阪」を掲げ、全力をあげています。

 市長選には、現職の平松邦夫氏などが出馬を予定しています。





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