2011年10月16日(日)「しんぶん赤旗」

革新懇づくりの発展を

九州・沖縄ブロック交流会

原発撤退 TPP反対 新しい共同


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(写真)革新懇運動などを活発に話し合った革新懇九州・沖縄ブロック交流会の全体会=15日、佐賀市

 全国革新懇は15日、佐賀市内で「革新懇九州・沖縄ブロック交流会」を開きました。国政革新をめざして国民的共同を進める革新懇運動を交流し、革新懇づくりの発展を目指したもので、九州・沖縄8県から290人が参加。全体会と分散会では、原発撤退や環太平洋連携協定(TPP)参加阻止、「住民が主人公」のまちづくりなどでの共同の広がりが報告され、革新懇の結成や活動再開の決意も相次ぎました。

 全体会では、原発に代わる再生可能エネルギーや循環型サイクルの地域経済づくりの現状と取り組みについて富士大和森林組合(佐賀市)の勝山正弘参事、染谷孝佐賀大准教授が報告しました。日本共産党の平林正勝佐賀県委員長が同県での革新懇運動の教訓について発言しました。

 平林氏は、TPPや地域経済問題などで党とJA、森林組合、漁協、商工会などと対話が広がる背景に財界・アメリカ直結政治と国民との深い矛盾があることを指摘し、「革新懇運動はさまざまな問題に取り組め、私たちの情勢の視野を広げる運動」と強調しました。

 地域革新懇の代表からは「川内原発3号機増設や馬毛島への米艦載機離着陸訓練移転に反対する運動を幅広い人たちと発展させたい」(鹿児島市革新懇)、「1人でも革新懇運動はできる。著名人が登場し、政治革新の思いを語っている『全国革新懇ニュース』を多くの人に普及し、共同行動をおこしたい」(福岡県革新懇)、「原発をとめさせた力を政治革新の力にしよう」(佐賀県革新懇)などの決意が続きました。

 全国革新懇の大黒作治代表世話人(全労連議長)があいさつ。日本共産党からは荒川和明党国民運動委員会委員も参加しました。

分散会で討論「運動の核に」

 15日の革新懇九州・沖縄ブロック交流会の分散会では地域革新懇の発言が相次ぎました。

 地域革新懇結成に向けて準備中の熊本県益城町から参加した中山清隆さんは、多くの団体で活動する人たちが多忙を極めているなか、革新懇を新たに結成する意義を語りました。「熊本市との合併を2度にわたりストップさせた運動で、いろんなつながりが生まれてきている。しかし、政治革新を実現するはずの町長選に敗れたことで、それぞれの運動はあっても全体の運動の核となるべき革新懇がないことを痛感した」と述べました。

 日本共産党の武藤明美佐賀県議は、玄海原発再稼働に反対する運動の中で新たな共同が広がっている状況を報告。党と市民団体が主催の原発撤退集会で、原発に反対していてもそれまでは共同に一線を画していた団体がリレートークに参加したことを紹介し、「原発からの撤退を一致点に生まれたつながりをいかに革新懇運動に迎えていくかを目標に運動をすすめたい」と話しました。

 北九州市の戸畑革新懇は、昨年の再建からの経過を報告。普天間基地問題から原発問題など多彩な学習会や講演会に取り組んできたと述べました。三池闘争を学ぶ学習会で初めて連合系労組にも呼びかけを行ったことも紹介されました。





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