2011年10月13日(木)「しんぶん赤旗」
南シナ海問題 「平和的協議で処理」
中越首脳会談で合意
【北京=小寺松雄】中国の胡錦濤国家主席(共産党総書記)は11日、訪中したベトナムのグエン・フー・チョン共産党書記長と会談しました。
両首脳は領有権で対立している南シナ海問題について意見を交換しました。両国は「平和的な話し合いで処理する」ことなどを基本原則とする協定を調印。両首脳はこれを評価しました。
会談で両首脳は「相互信頼、互恵協力」を確認し、「意見の相違を適切に処理し、全面的戦略協力関係を促進」することで一致しました。
両国が調印した基本原則の協定は、南シナ海問題について、▽国連海洋法条約など国際法に基づき解決する▽2002年の南シナ海行動宣言の原則と精神を実行する―ことなどを盛り込んでいます。
胡氏は、「最終的に解決するまでは、係争を複雑にし、拡大する行動をとるべきではない」と述べ、チョン書記長は「海上問題は両国関係の一部だが、処理がまずければ両国関係の良好な発展の大局に影響を与える」と指摘しました。
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