2011年10月13日(木)「しんぶん赤旗」
米軍機低空飛行で土蔵全壊
赤嶺議員ら実態調査
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日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は12日、土蔵が全壊するなど米軍機低空飛行による被害調査のため岡山県入りし、被害者らの声を聴き取りました。石村智子衆院中国ブロック比例予定候補、森脇久紀、氏平三穂子の両県議、末永弘之津山市議、石井ひとみ党県委員長らが同行しました。
3月2日午後、米軍岩国基地所属のFA18ホーネットが津山市に飛来し、井口貞信さん(66)宅に隣接の土蔵が全壊。井口さんは「確定申告のため電卓をもっていた手が揺れた」と話しています。
現場を訪れた赤嶺氏は、FA18の模型を用いて再現された低空飛行の実態を確認。低空飛行被害調査団の大野智久事務局長が目撃者3人の情報から、30〜40メートルという極めて低い高度を割り出し再現しました。
井口さんの近所に住む目撃者の女性(58)は「耳をつんざくようなすごい音がし、今まで見たことのない低空を飛んでいてびっくりした」と証言。赤嶺氏は「寄せてもらった貴重な情報は今度、国会で取り上げるときに活用します」と語りました。
赤嶺氏は市立津山西小学校を訪れ、学校・保育園など教育現場への低空飛行の影響をアンケート調査した危機管理課や教育委員会など市の担当者らと懇談。「中国四国防衛局に問い合わせても、調査中との回答を繰り返すばかりで、ジレンマを感じている」との声に、赤嶺氏は「米軍が繰り返さない保証はどこにもないので、みなさんがこうやって実態調査をして表に出したのは価値がある」と語りました。