2011年10月10日(月)「しんぶん赤旗」

民主、比例削減に固執

NHK番組 他党から批判・異論続出


 民主党の樽床伸二幹事長代行は9日のNHK「日曜討論」で、衆院比例定数の80削減をあくまで推進する姿勢を示しました。これに対し、日本共産党の市田忠義書記局長をはじめ各党出席者からは、比例代表を中心とした選挙制度の必要性を指摘する意見が相次ぎました。

 樽床氏は「私たちは一票の格差をまず一日も早く解消する。合わせて従来からいっている80削減を目指す」「80削減はマニフェストに書いており全力でがんばりたい」などと語りました。

 市田氏は、“国会議員を減らせ”という世論は「民意を国会が反映しておらず、(議員が)政局的な動きばかりしている。あんな議員だから減らせという声が出ているのであって、もっと民意が正確に反映される国会にすべきだ」と強調。「国民の多様な民意が反映される比例代表を中心にした選挙制度に変えていくべきだ」と民主の姿勢を正面から批判しました。

 公明党の斎藤鉄夫幹事長代行は定数削減の必要性を強調しつつ、「比例代表だけ削減するのは何としても納得できない」と述べ、比例部分を強調した選挙制度への変更を主張。ほかにも「比例代表を軸にした選挙制度が必要」(みんなの党・水野賢一幹事長代理)、「比例代表を重視」(社民党・重野安正幹事長)、「少数政党の考え方がしっかり反映される仕組みを」(国民新党・下地幹郎幹事長)などの表明がなされました。

 たちあがれ日本の園田博之幹事長は「私が手がけたことで一番悔いを残しているのは小選挙区制。失敗したと思う。政治が劣化したと思わざるを得ない」とのべ、新たな中選挙区制度への変更を主張しました。自民党の田野瀬良太郎幹事長代行も、選挙制度に関する党内議論について「中選挙区制論もかなり多いことは事実」と述べました。





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