2011年10月3日(月)「しんぶん赤旗」

国会請願署名 共産党が紹介最多

総数の過半数 草の根の運動と共同


 第177回通常国会(1月24日〜8月31日)に提出された請願(注)のうち、日本共産党が紹介した署名数は1230万8335人と最多で、全請願の署名総数の51・8%に上りました。草の根の運動と共同した日本共産党国会議員団の役割を示すものです。

 日本共産党が紹介した請願は、衆院全体で2752件のうち1373件(49・9%)、参院全体で2037件のうち1228件(60・3%)です。

 内容でみると、公的保育を解体する子ども・子育て新システム反対など保育の充実を求める請願署名は307万人。うち日本共産党の紹介分は304万人をしめました。

 消費税増税反対は83万人で昨年の通常国会の倍近くあり、日本共産党紹介は82万人分。環太平洋連携協定(TPP)反対も47万人分を紹介し、衆院比例定数削減反対は16万人を超えました。その他、原発からの撤退、憲法改悪反対、医療・介護・年金など社会保障の充実、私学助成など多数に上り、衆院全体のうち日本共産党は203種(79%)、参院でも219種(81・4%)の請願を紹介しました。

 採択された請願は衆参合計で15件でした。原発撤退やTPP反対、消費税増税反対については民自公が保留とし、採択されませんでした。民主は私学助成の請願397万人について、紹介しながら保留とし、国民の願いに背を向けました。

グラフ

採択された請願

 衆参両院で採択=視覚障害者に配慮した地上デジタルテレビ移行▼法務局などの職員増員▼リサイクル法見直し▼肝硬変・肝がん患者等の療養支援

 衆院採択=裁判所の人的物的充実▼難病などの総合対策▼不妊患者の経済的負担軽減▼ヒト細胞白血病ウイルス1型総合対策

 参院採択=女性差別撤廃条約選択議定書の批准▼放射性汚染の海水モニタリングの全国実施


 請願 国民が国会や各省庁、地方議会などに直接、要求を提出できる制度。選挙権と並んで憲法で保障された重要な権利です。国会請願は議員の紹介で衆参議長に提出。各委員会で採択されると、内閣は対応が求められます。





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