2011年9月25日(日)「しんぶん赤旗」

普天間問題 首相“沖縄を説得”

NYで 辺野古「移設」に固執


 【ニューヨーク=田中一郎】訪米中の野田佳彦首相は23日午後(日本時間24日早朝)、ニューヨーク市内のホテルで内外記者会見を行いました。米海兵隊普天間基地(沖縄県宜野湾市)の「移設」計画について、首相は「沖縄の中には県外移転を望む声があることもよく承知しているが、沖縄の皆さまに丁寧に説明しながら理解をいただく。沖縄の皆さまも少なくとも普天間の固定化は避けたいという気持ちが強いと思う」などと述べ、同県名護市辺野古への「移設」に固執する考えを示しました。

 海外メディアから、辺野古「移設」計画に沖縄県民の合意が得られない場合、別の選択肢があるのかとの質問に答えました。

 首相の発言は、日米政府が計画している辺野古「移設」が実現しなければ普天間基地は固定化するという脅しをたてに、「県内移設反対」という沖縄の総意に挑戦するもの。

 首相は、普天間基地の辺野古「移設」を含む在沖縄米軍の再編計画は「昨年の日米合意にのっとって日米が協力しながら推進する」と述べ、あくまで辺野古「移設」に固執する考えを表明。「しっかりと政府としての考え方を(沖縄の人びとに)理解いただくように全力で説明していく」などと語りました。





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