2011年9月22日(木)「しんぶん赤旗」

国連でリビア支援会合

国民評議会議長が出席

事務総長「歴史的な日」


 【ニューヨーク=田中一郎】潘基文(パン・ギムン)国連事務総長は20日、リビア支援を議論するハイレベル会合を国連本部で開き、50カ国以上の首脳級・閣僚級が参加しました。リビアの暫定政府となる国民評議会のアブドルジャリル議長も出席しました。


 潘氏は演説で、国連総会が16日、圧倒的多数の賛成で国民評議会をリビアの代表として認めたことに言及。同評議会の代表が、国連本部での会合に出席していることについて「歴史的な日」だと歓迎の意を示しました。

 ただ、同国では戦闘が続いている地域が残されているとし、「武器を捨てていない人々は、捨てた人々に加わるよう強く求める」と訴えました。

 オバマ米大統領は、カダフィ勢力の抵抗が続く限り、北大西洋条約機構(NATO)主導の軍事作戦を続ける考えを表明。「国連本部には今、新しいリビアの国旗がはためいている」と述べ、国民評議会の国連への参加を称賛しました。

 こうしたオバマ氏の姿勢に対し、「リビア新政権のためには国連(承認)支持を公言しながら、パレスチナになると国連が(国家として)承認しないよう舞台裏で猛烈に動きまわっていた」(米紙ニューヨーク・タイムズ20日付電子版)といった批判も出ています。





■関連キーワード

もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp