2011年9月21日(水)「しんぶん赤旗」
嘉手納基地巨大アンテナ
米軍、施設名隠し
党町議の質問直後に看板撤去
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沖縄県の米空軍嘉手納基地に巨大なドーム型アンテナ施設が5個出現した問題で、米軍が部隊と施設名を示す看板を撤去していたことが20日、わかりました。
日本共産党の田仲康栄嘉手納町議(同町議会基地対策特別委員会委員長)が同問題について取り上げた町議会一般質問(13日)の直後に撤去されており、米軍が隠蔽(いんぺい)したものとみられます。
11日に田仲町議と赤嶺政賢衆院議員が現場を確認した際には「第18通信中隊・陸上移動無線」と英語表記された看板が設置されていました。
本紙が嘉手納基地報道部に問い合わせたところ、同施設は米国予算で建設された通信アンテナで「(軍事)作戦を容易にするために基地内の反対側に移設した。通信網の維持が目的で、精密機器を保持するため、白いカバーで覆った」と回答。しかし機能・役割や看板撤去の理由については「運用にかかわる」「承知していない」などと明言を避けています。
田仲町議は、「施設建設は嘉手納基地の提供施設使用条件にからむ問題で、県民に広く明らかにすべきだ。通信施設は、いざ戦争となれば第一に攻撃目標とされる。明らかな基地機能の強化だ」と批判。21日に基地対策特別委員会を開き、今後の対応について協議するとしています。
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