2011年9月17日(土)「しんぶん赤旗」
英仏首脳、リビア訪問
反カダフィ勢力に支援継続
【カイロ=伴安弘】キャメロン英首相とサルコジ仏大統領が15日、リビアの首都トリポリと東部の第2の都市ベンガジを訪問し、引き続き反カダフィ勢力を支援していくことを約束しました。カダフィ政権崩壊後、外国首脳が同国を訪問したのは初めてです。
両氏は15日朝、トリポリで反カダフィ勢力「国民評議会」のアブドルジャリル議長と会談。共同会見では、英国内にあるリビア資産190億ドルの凍結を解除することや、武器回収と地雷撤去のための資金を提供することなどを約束しました。
キャメロン氏は「(カダフィ派の)雇い兵は帰るべきだ。今はリビア国民が正義を獲得するときだ」と指摘。サルコジ氏はリビア国民が報復を避け、「統一と和解」に乗り出すときだと強調する一方、カダフィ派に対する仏軍や北大西洋条約機構(NATO)軍による空爆は続けられると言明しました。
反カダフィ勢力は、カダフィ派の四つの拠点の包囲網を縮めていますが、同派は抵抗しています。
カダフィ派のイブラヒム報道官はシリアのテレビで「数千人の義勇兵がリビアを解放する用意がある」ことを示していると述べ、抵抗を続ける姿勢を強調しました。
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