2011年9月14日(水)「しんぶん赤旗」

憲法生かした政治を

市田氏あいさつ 5・3実行委が集会


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(写真)憲法集会実行委員会主催の緊急院内集会であいさつする市田忠義書記局長=13日、衆院第1議員会館

 臨時国会が始まった13日、5・3憲法集会実行委員会(憲法会議、許すな!憲法改悪・市民連絡会など8団体が事務局)は、「憲法審査会を始動させるな、憲法を震災復興に生かせ!緊急院内集会」を衆院第1議員会館で開催しました。

 参加者から、憲法改悪の突破口となる憲法審査会の始動を許してはならないという発言、野田新内閣の危険性や、原発ゼロをめざす運動を強化しようという発言があいつぎました。

 あいさつした日本共産党の市田忠義書記局長は、東日本大震災から半年がたち、被災者が歯をくいしばって復旧に取り組んでいるにもかかわらず、国の政治が応えていないと批判。25条の生存権、13条の幸福追求権など、いまこそ憲法の精神にたち、「二重ローン」の解消や、医療、福祉機関の再建などに従来のわくにとらわれずにとりくむことを強調しました。

 福島原発事故について、国・東電が線引きすることなく全面的な被害の補償をすることも憲法の精神からいって当然だ、と指摘。立場の違いをこえて原発ゼロの決断を政府に迫り、再生可能エネルギーへの転換を求めていくことを呼びかけました。

 民主党の前原政調会長が、アメリカで自衛隊が他国の軍隊と共同した武力行使、武器輸出三原則の見直しに言及したことについて、これほどあからさまな憲法違反の発言はない、ときびしく批判しました。

 野田首相が組閣前に、経団連の米倉会長と会談し、民自公3党の党首会談を行ったことは、国民との矛盾を深めざるをえないとして、あらゆる分野で憲法の精神を生かすことが必要だと語りました。

 日本共産党から赤嶺政賢、笠井亮、穀田恵二の各衆院議員、井上哲士、紙智子の両参院議員が参加。社民党の福島瑞穂党首らがあいさつしました。





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