2011年9月11日(日)「しんぶん赤旗」
日本の前途語り合う
緒方氏 宗教人と懇談会
和歌山
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日本共産党の緒方靖夫副委員長を迎え、「日本の前途を語り合う 宗教人と日本共産党との懇談会」が10日、和歌山市で開かれました。和歌山宗教人の会がよびかけたもので、同県での開催は初めてです。
会場は70人の参加者であふれ、僧侶、住職、牧師らから質問や意見がだされました。
宗教者からの発言では、仙台市在住で宗教人の会事務局の浦田芳明氏が被災地の現状を報告。平山武秀牧師(日本基督教団)は「私たちには非暴力によって暴力に立ち向かうという聖書の教えがある」と話し、和歌山県宗教者平和協議会の引地秀世牧師(キリスト教会)が「教会が目指す“神の国”と党が目指す社会主義の世界は、同じ世界」と述べました。宗教人の会事務局の鬼塚賀津子さんが福岡県での懇談会の準備会が懇談の場になり、入党した人があったことを紹介しました。
台風被災者へお見舞いを述べた緒方氏。「宗教を抜きに世界を語ることはできない」として世界の情勢と日本共産党と宗教とのかかわりについて講演しました。
キリスト教とイスラム教の交流、イスラム圏の国々が日本共産党の姿勢や取り組みを知り、対話が進んでいるとのべ、共同のとりくみとして、(1)大震災、台風被害からの復興(2)反戦平和(3)核兵器廃絶(4)不平等や格差をなくす(5)憲法9条擁護―を提起しました。
会場から「現実を変革していく立場にあるという宗教の役割を知った」「党員60年。初めから宗教者と共同してきた60年だった」との意見がありました。
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