2011年9月10日(土)「しんぶん赤旗」
台風被害
水道復旧急げ
井上議員 国の支援求める
台風12号は、紀伊半島を中心に甚大な被害を及ぼしました。国会では9日、衆参両院で災害対策特別委員会が開かれ、日本共産党の井上哲士参院議員は現地調査をもとに、被災地への国の支援や土砂災害対策を求めました。
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井上議員は参院災害特委で、三重県紀宝町で町内全域が断水したため、飲料水は給水車などで確保されつつあるものの生活用水が確保できないため、住民が泥の洗い流しや洗濯もできず、風呂は1時間もかけて通っているなど実態を示し、早急に復旧させるための国の支援を求めました。
厚生労働省の篠田幸昌官房審議官は、「仮設ポンプなど応急対応でも水の供給ができるよう、国として技術的支援などのバックアップを心がけたい」と答弁。
井上氏はさらに、熊野市の井戸川では堤防も損傷し、上流から流された岩や流木で川底が高くなり、住宅地との差が1〜2メートルしかなくなっていることを指摘。「住民は台風シーズンもひかえ、再び大雨が降れば相当の被害になると心配している」と述べ、早急に対策を行うため国の支援を求めました。
平野防災担当相は、「地方自治体と一体となって、国として全面的に支援をしていく」と答えました。
また、平野防災担当相は、「激甚災害指定が決定される前でも査定前着工は可能であり、急がれる事業は地方自治体でどんどん進めていただきたい」と答えました。
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