2011年8月27日(土)「しんぶん赤旗」

「地域主権改革」

第2次一括法が成立

山下氏 国の責任放棄を批判


 「地域自主・自立」第2次一括法が26日、参院本会議で日本共産党以外の各党の賛成で可決、成立しました。民主党の「地域主権改革」にもとづいて、国民生活を守る基準を廃止したり、自治体任せにするもので188の関連法律を一括して改定します。

 本会議に先立ち総務委員会で反対討論に立った日本共産党の山下芳生議員は、国民の権利と生活に広範囲に影響を与える法案を会期末にわずかな審議で採決することを批判。「構造改革」路線と結びついた自公政権の地方分権改革推進委員会の勧告を推進するものだと述べ、「国の責任で守るべきナショナルミニマム(国民生活の最低保障)を社会保障をはじめ各分野で放棄し、国民生活を支える行政サービスを後退させることは許されない」と指摘しました。

 自治体の計画に対する住民の意見反映や計画公表の義務付け廃止などについて「地方行政への住民参加や自治体の情報公開を後退させる」と批判。環境相による公害防止計画策定の指示廃止も「公害対策を後退させる」と強調しました。





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