2011年8月21日(日)「しんぶん赤旗」
原発から自然エネ転換を
市民ら集会・パレード
福井
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15基の原発が集中立地する福井県で20日、「原発ゼロをめざす集会」が福井市内で開かれ、約400人が参加、集会初参加の市民をはじめ、京都、大阪、兵庫、奈良などからも駆けつけました。集会後雨の中を「危険な原発を止めろ」「原発のない未来を子どもたちに残そう」と訴えながらパレードしました。主催は、原発問題住民運動福井県連絡会。
開会あいさつした山本富士夫・日本科学者会議福井支部代表幹事(福井大学名誉教授)は、「原発から自然エネルギーに転換し、県民の命と暮らしを守る復興を」と訴えました。
敦賀原発がある敦賀市在住の女性(新日本婦人の会)は、福島の子どもたちが放射能汚染にさらされていることに胸を痛め、「今、一人ひとりが考え行動するときです」と訴えました。
原発反対福井県民会議の小木曽美和子事務局長は、直下に活断層がある高速増殖炉「もんじゅ」を廃炉にすることを求めました。
日本共産党の佐藤正雄県議は「原発をなくし、豊かな土地と豊じょうな海を残そう」と決意を表明しました。
京都総評の岩橋祐治議長と全大阪労働組合総連合の川辺和宏議長も発言。岩橋氏は、京都全域が福井原発から80キロメートル圏内に入るとのべ、「これまで福井の原発に無関心だったことが申し訳ない。必ず原発をなくすためにともにたたかう」と連帯を表明しました。
日本共産党の吉井英勝衆院議員が講演しました。
鯖江市の会社員(34)は「集会は初めて。無関心ではいけない」と話していました。